ストーリー

創り手

Vol.02 / 平本祐也さんに聞く、特産品を活かしたビール作り

平本祐也(広島北ビール代表取締役)×  西原総司(株式会社Story Agent代表)

-地元、広島へUターン

西原:亀山醸造所に初めて来ましたが、自然豊かでのどかな街ですね。醸造所がある広島市安佐北区が平本さんの地元と伺いました。以前はどのようなお仕事に就かれていたのですか?

平本:そうです、広島市安佐北区可部地区が私の地元です。
関西の大学を卒業して広島でボイラーの排ガス検査や水質を調査など、環境計測を請け負う会社で働いていました。

西原: クラフトビールとは縁のない職業ですね。

平本:クラフトビールに魅了されたきっかけはというと27才の時。その会社を独立して個人事業主として仕事をしていた時に、仕事関係のお付き合いでクラフトビールを知りました。元々お酒が大好きで日頃から様々なジャンルのお酒を飲んでいましたが、クラフトビールにハマってからというもの、日本全国のクラフトビールを探しては飲むようになりました。それと同時に、小規模でビールをつくる日本国内のマイクロブルワリーの数にも驚きました。

-飲み手から創り手へ

西原:どのタイミングでブルワーに転身しようと思われたのですか?

平本:「こんなに美味しいビールを自分でもつくれるならやってみたい!」
この純粋な想いがブルワーに転身するきっかけとなりました。
それから、広島県呉市にある海軍さんビールに醸造所見学に行き、その繋がりで島根県にある石見麦酒さんを紹介してもらい、ビールの仕込みから設備のことなど、ブルワリーを立ち上げるために必要なことを1年間かけて勉強しました。

西原:ブルワーに人生の舵を切り、生活の変化などありましたか?

平本:個人事業主の時に比べて労働時間は長くなりましたね…
仕込みから瓶詰め、梱包、出荷、清掃まで、作業は多岐に渡ります。ビール作りは大変ですが直営の「広島北BEER BAR」でお客さんから「美味しいです!」という声を直接聞けるので励みになっています。

西原:お客さんに愛されるお店作りをする上で意識されていることなどありますか?

平本:私自身、飲食業が初めてだったので、価格帯、内装のデザイン、フードメニューなど試行錯誤の日々でした。帰するところ、地域の適正価格やお客さんの目線に立ち、地域に根ざしたブルーパブを目指しました。

西原:広島北ビールのビール紹介をお願いします!

平本:3種類のレギュラービールと季節限定ビールを仕込んでいます。

柚子エール

イギリス発祥のホップやモルトの豊かな香りが特徴ですが、柚子エールはスッキリとした柚子の香りのあるフルティーなビールです。

広島オイスタースタウト

牡蠣を殻ごと投入して作っています。牡蠣や磯臭さは少なく、後味が少しまろやかとなり、飲みやすいと評判です。

広島シトラスIPA

苦みが強いのが特徴のビールです。オレンジとレモンの果皮を少し投入し、フルーティーさも付けました。

平本:広島北ビールでつくっているビールは”本格的”というよりも”馴染みやすさ”を大切にしています。
多くの飲み手に深く浸透している大手ビールメーカーがつくるラガービールの他にも様々なビアスタイルがあります。ビアスタイルを全く知らない飲み手にとって、クラフトビールに興味を持つきっかけ、好みのビアスタイルに出逢うきっかけになると本望です。

-創り手の仕事はビールを届けるまで

西原:クラフトビールがもっと気軽に手に取れる身近なものになると良いですよね。広島北ビールの今後の展望を教えてください。

平本:ビアバーのような直営店でなくても各地域に広島北ビールの取扱い店の輪を広げ、広島北ビールのカルチャーと広島北ビールを伝えていきたいと思っています。

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